まごわやさしいとは?7つの食材・栄養素と効果、献立や注意点を2026年版で徹底解説
「まごわやさしい」とは、豆・ごま・わかめなどの海藻・野菜・魚・しいたけなどのきのこ・いも類の7つの食材を覚えるための合言葉です。毎日の食事にこれらの食品をバランスよく取り入れることで、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、さまざまな栄養素を補いやすくなります。
ただし、7種類を毎日すべて食べれば健康になれる、あるいは自然に痩せられるという意味ではありません。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」や農林水産省の「食事バランスガイド」も踏まえ、7つの食材の意味、栄養面のメリットと注意点、朝ごはんや夕食に取り入れる方法、1週間の献立例まで具体的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本の意味:「ま・ご・わ・や・さ・し・い」は、豆、ごま、海藻、野菜、魚、きのこ、いもを表す食事バランスの合言葉です。
- 期待できるメリット:食品の種類を増やすことで、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを幅広く摂取しやすくなります。
- 注意点:塩分、総エネルギー量、食材の偏りにも配慮し、肉・卵・乳製品・果物・主食なども組み合わせることが大切です。
【基本】まごわやさしいとは?7つの食材の意味と覚え方
「まごわやさしい」は、和食でよく使われる食材を語呂合わせにしたものです。難しい栄養計算をしなくても、食卓にどのような食品がそろっているかを確認しやすい点に特徴があります。
覚え方は、言葉を7つに分けるだけです。「ま=豆」「ご=ごま」「わ=わかめ」「や=野菜」「さ=魚」「し=しいたけ」「い=いも」と順番に覚えましょう。「わ」はわかめだけに限定せず海藻全般、「し」はしいたけだけでなく、しめじやえのきなどのきのこ類を含みます。
この合言葉の目的は、特定の食材を義務的に食べることではなく、食事の種類が偏っていないかを確認することです。たとえば、毎日パンと肉料理が中心になっている人なら、豆製品や海藻、きのこを追加するだけでも、食材の組み合わせを見直すきっかけになります。
なお、農林水産省の「食事バランスガイド」は、食事を「主食・副菜・主菜・牛乳・乳製品・果物」の5つの料理区分で考えています。まごわやさしいは、この国の食事バランスの指標そのものではなく、食材の多様性を意識するための補助的なチェック方法として活用するのが適切です。

【一覧表】まごわやさしい7つの食材と栄養素・食品例
7つの食材は、それぞれ含まれる栄養素や得意とする役割が異なります。すべてを同じ量だけ食べる必要はありません。普段の食事で不足しやすい食品を見つけ、無理のない範囲で組み合わせることがポイントです。
| 文字 | 食材の分類 | 具体的な食品例 | 主な栄養素・特徴 |
|---|---|---|---|
| ま | 豆類 | 大豆、納豆、豆腐、枝豆、豆類の水煮 | 植物性たんぱく質、食物繊維、葉酸など |
| ご | ごま | 白ごま、黒ごま、すりごま | 不飽和脂肪酸、脂質、ミネラルなど |
| わ | 海藻類 | わかめ、ひじき、のり、昆布、もずく | 食物繊維、ミネラル、種類によってはヨウ素など |
| や | 野菜類 | 小松菜、にんじん、ブロッコリー、キャベツ、トマト | ビタミン、ミネラル、食物繊維など |
| さ | 魚介類 | 鮭、さば、いわし、あじ、ツナ缶 | たんぱく質、ビタミンB12、魚種によってEPA・DHAなど |
| し | きのこ類 | しいたけ、しめじ、えのき、まいたけ、エリンギ | 食物繊維、ビタミンB群など。種類によってビタミンDも含む |
| い | いも類 | じゃがいも、さつまいも、里いも、長いも | 炭水化物、カリウム、ビタミンC、食物繊維など |
表に挙げた栄養素は、各食品に含まれる代表的なものです。実際の含有量は、品種、食品の状態、調理方法、食べる量などによって変わります。
特に豆類は、肉や魚だけに頼らず植物性たんぱく質を摂る選択肢になります。魚は良質なたんぱく質に加え、さばやいわしなどからEPA・DHAを摂取できます。野菜、きのこ、海藻、いも類は、食物繊維やビタミン、ミネラルを補ううえで役立ちます。
ごまは少量でも料理に風味を加えやすく、和え物や汁物に使いやすい食材です。一方、脂質を多く含むため、健康によさそうだからと大量に加えるのではなく、適量を料理に取り入れましょう。
【効果を検証】まごわやさしいのメリット・デメリットと誤解
まごわやさしいを食生活の目安にする最大のメリットは、食品の種類を増やすきっかけになることです。ただし、合言葉を実践すること自体に、病気を予防したり体重を減らしたりする効果が保証されているわけではありません。
メリット1:食物繊維やビタミン・ミネラルを補いやすい
野菜、豆類、きのこ、海藻、いも類を組み合わせると、食物繊維やさまざまなビタミン・ミネラルを食事に取り入れやすくなります。食物繊維は便通を整える働きに関わり、腸内環境を良好に保つためにも重要な栄養成分です。
ただし、海藻やきのこを少量食べただけで必要量を満たせるとは限りません。食べる量や食品の種類を考慮し、主食やほかの副菜も含めて食事全体を整えましょう。
メリット2:植物性と動物性のたんぱく質を組み合わせられる
納豆、豆腐などの豆製品と、魚を組み合わせることで、植物性・動物性のたんぱく質を食事に取り入れられます。たんぱく質は筋肉や臓器などを構成する重要な栄養素です。
年齢を重ねても活動的に暮らしたい人や、運動習慣がある人にとっても、主菜を欠かさず、豆製品や魚など複数の食品を活用することは食生活を見直すうえで役立ちます。ただし、必要なたんぱく質の量は年齢、体格、活動量、健康状態によって異なります。
メリット3:食事のレパートリーが増える
まごわやさしいを意識すると、いつもの料理に食材を一つ加える工夫がしやすくなります。たとえば、みそ汁にわかめときのこを入れる、ごはんに豆を混ぜる、野菜の和え物にごまを振るなど、特別な料理を作らなくても実践できます。
食材を固定せず、旬の野菜や手頃な魚、冷凍野菜、缶詰を活用すれば、費用や調理の手間を抑えながら続けやすくなります。
デメリットと注意点:7種類を食べても栄養バランスが完成するわけではない
注意したいのは、7つの分類だけでは食事全体の栄養バランスを判断できないことです。主食の量、乳製品や果物の摂取、総エネルギー量、脂質や食塩の摂取量なども考える必要があります。
また、和食中心の献立でも、みそ汁、漬物、塩蔵魚、味付け海藻などが重なると食塩の摂取量が増えやすくなります。農林水産省が紹介する「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の成人の食塩摂取目標量は、男性が1日7.5g未満、女性が1日6.5g未満です。
海藻類にも注意点があります。種類によってヨウ素の含有量は大きく異なり、特に昆布はヨウ素を多く含みます。毎日大量に食べたり、ヨウ素を含むサプリメントを併用したりすると、過剰摂取につながる可能性があります。健康によい食材でも、量と頻度を考えることが大切です。
腎臓の病気などでカリウムやリンの摂取制限を受けている人、甲状腺の病気がある人は、食材を一律に増やすのではなく、医師や管理栄養士の指示に従ってください。

【栄養バランス】まごわやさしいだけでは不足しやすい栄養素とは?
まごわやさしいは食材の多様性を意識するのに便利ですが、7種類をそろえたからといって、必要な栄養素をすべて十分に摂れるとは限りません。特に、次のような点を確認しましょう。
カルシウム:乳製品やカルシウムを含む食品も組み合わせる
カルシウムは骨や歯の形成に欠かせないミネラルです。小松菜や豆腐、ごまなども摂取源になりますが、含有量は食品によって異なります。牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品や、骨ごと食べられる小魚なども活用すると、摂取源を増やせます。
ビタミンD:魚やきのこを活用する
ビタミンDはカルシウムの吸収などに関わる栄養素です。鮭などの魚や、しいたけなど一部のきのこ類が摂取源になります。ただし、食品ごとの含有量には差があるため、7種類を食べているという理由だけで不足の心配がなくなるわけではありません。
鉄:豆類だけでなく、食事全体で摂取源を確保する
鉄は赤血球の働きなどに関わる栄養素です。豆類や野菜などからも摂取できますが、月経のある人や妊娠中の人などは必要量が異なる場合があります。肉、魚介類、大豆製品、野菜などを組み合わせ、必要に応じて医療専門職に相談しましょう。
エネルギーと炭水化物:主食を極端に減らさない
まごわやさしいの7分類には、米、パン、麺類などの主食が独立した項目として含まれていません。いも類にも炭水化物は含まれますが、ごはんなどの主食と同じ役割をすべて担うわけではありません。
活動量に見合ったエネルギーを確保するためにも、主食、主菜、副菜を組み合わせることが基本です。食事量が少ない人や食欲が落ちている人は、7種類をそろえることにこだわるあまり、必要なエネルギーを不足させないようにしましょう。
栄養バランスを判断するときは、食材の種類だけでなく、食べる量や頻度、生活習慣も確認することが大切です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は2025年度から2029年度までの5年間を対象とした基準であり、年齢や性別などに応じた栄養管理を考える際の参考になります。
【実践編】まごわやさしいを毎日取り入れる方法と朝ごはん・簡単レシピ
毎食7種類を完璧にそろえようとすると、買い物や調理の負担が大きくなります。まずは、いつもの食事に一つか二つの食材を追加する方法から始めましょう。
朝ごはんは「主食・主菜・汁物」を基本にする
朝食には、手軽に用意できる豆製品、魚、野菜、海藻などを活用すると便利です。たとえば、次のような献立が考えられます。
- 納豆ごはん、わかめと豆腐の具だくさんみそ汁、小松菜のごま和え
- 焼き鮭、ごはん、きのこと野菜のスープ
- 全粒粉パン、豆入り野菜サラダ、ヨーグルト、果物
和食だけに限定する必要はありません。洋食の朝ごはんでも、豆類、野菜、きのこなどを加えれば、食材の種類を増やせます。朝に時間がない場合は、納豆、冷凍野菜、乾燥わかめ、きのこ入りの作り置きスープなどを利用すると準備が簡単です。
簡単レシピ1:豆と野菜のごまサラダ
材料:市販のゆで豆、きゅうり、にんじん、すりごま、酢、少量のしょうゆ。
作り方:野菜を食べやすい大きさに切り、ゆで豆と合わせます。すりごま、酢、しょうゆを混ぜて和えれば完成です。市販の豆を使えば、火を使わず短時間で作れます。食塩が添加された豆や調味料を使う場合は、表示を確認して量を調整しましょう。
簡単レシピ2:さば缶ときのこの具だくさん汁
材料:さばの水煮缶、しめじ、にんじん、キャベツ、好みのだし。
作り方:鍋にだしと食べやすく切った野菜、きのこを入れて加熱します。火が通ったら、さば缶を汁ごと加えて温めます。味を確認し、必要に応じて薄く味付けすれば完成です。魚、きのこ、野菜をまとめて摂れるため、忙しい日の夕食にも向いています。
簡単レシピ3:わかめとじゃがいもの温サラダ
材料:じゃがいも、乾燥わかめ、酢、オリーブオイル、こしょう。
作り方:じゃがいもを加熱して食べやすく切り、戻したわかめと合わせます。酢、オリーブオイル、こしょうで和えれば完成です。マヨネーズを使わなくても、素材の味を生かした副菜にできます。
これらの料理を一度にすべて作る必要はありません。冷凍野菜、缶詰、乾物、ゆで豆などを常備しておけば、忙しい日でも食材の組み合わせを工夫しやすくなります。

【1週間の献立例】まごわやさしいを無理なく続ける食事プラン
1週間の献立を考えるときは、毎日7種類を厳密にそろえるよりも、数日間の食事全体でさまざまな食品を取り入れることを目指しましょう。以下は、一般的な家庭で実践しやすい組み合わせの一例です。量は年齢、活動量、食欲などに合わせて調整してください。
- 月曜日:朝は納豆ごはんとわかめのみそ汁。昼は野菜と豆のサラダ。夜は焼き鮭、きのこの炒め物、蒸したじゃがいも。
- 火曜日:朝は卵と野菜のトースト。昼はツナと野菜のサンドイッチ。夜は豆腐入り野菜鍋に、きのこや海藻を加える。
- 水曜日:朝はごはんと豆腐のみそ汁。昼はさば缶と野菜の丼。夜は豚肉と野菜の炒め物、ごま和え、里いもの煮物。
- 木曜日:朝はヨーグルトと果物、全粒粉パン。昼は豆入りカレーと野菜サラダ。夜はいわしの料理、きのこ汁、野菜の副菜。
- 金曜日:朝は納豆ごはん。昼は野菜ときのこのパスタ。夜は豆腐ハンバーグ、ひじきの煮物、野菜スープ。
- 土曜日:朝は鮭おにぎりと具だくさん汁。昼は野菜たっぷりのうどん。夜は鶏肉と野菜の蒸し料理、豆のサラダ、ごまを使った副菜。
- 日曜日:朝は卵料理と野菜、パン。昼は豆と野菜のスープ、主食。夜は魚料理、きのこと海藻の副菜、さつまいも。
この献立は、まごわやさしいの食材を取り入れるための例であり、各日の栄養量や必要量を計算した献立ではありません。乳製品や果物、肉、卵なども組み合わせ、食事全体で不足がないかを考えることが重要です。
買い物の負担を減らす3つの工夫
1. 乾物を活用する。乾燥わかめ、のり、すりごまなどは保存しやすく、少量ずつ使えます。乾物は商品によって塩分やヨウ素の量が異なるため、種類と使用量に注意しましょう。
2. 豆と魚は加工食品も利用する。納豆、豆腐、ゆで豆、さば缶、ツナ缶などを使えば、下処理の手間を減らせます。塩分や油の量は商品によって違うため、栄養成分表示も確認しましょう。
3. きのこや野菜をまとめて準備する。しめじやまいたけは小分けにして冷凍でき、野菜も洗って切っておくと料理に使いやすくなります。作り置きする場合は、衛生面に配慮して適切に冷蔵・冷凍保存してください。
【ダイエットにも使える?】まごわやさしいを取り入れる判断基準
まごわやさしいは、食事内容を見直したい人にとって便利な目安です。野菜、豆類、きのこ、海藻などを活用すれば、食物繊維を含む食品を増やしやすくなります。豆や魚などを主菜に取り入れることで、たんぱく質の摂取源も確保しやすくなります。
ただし、まごわやさしいを実践するだけで体重が減るわけではありません。減量には、食事から摂取するエネルギーと身体活動による消費エネルギーのバランスが関係します。ごまや油を多く使った料理、量の多い副菜、甘い味付けなどが重なると、想定以上のエネルギー摂取になることもあります。
反対に、痩せるためにごはんや主菜を極端に減らすと、エネルギーやたんぱく質などが不足する可能性があります。主食、主菜、副菜を基本に、食べる量と調理方法を調整しましょう。
まごわやさしいが向いている人は、食事が同じような食品に偏りがちな人、野菜や豆製品を増やしたい人、自炊のレパートリーを広げたい人です。一方、食事制限が必要な持病がある人や、食材を増やすことで調理の負担が大きくなる人は、7種類を完璧にそろえることを目標にする必要はありません。
実践する際の判断基準は、「7種類を食べたか」だけではなく、「主食・主菜・副菜がそろっているか」「食べる量は自分に合っているか」「塩分や脂質を摂りすぎていないか」「無理なく続けられるか」の4点です。食材の種類を増やすことと、食事全体のバランスを整えることをセットで考えましょう。
【まごわやさしいとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:まごわやさしいの7つの食材は毎日すべて食べる必要がありますか?
A1:毎日必ず7種類すべてを食べなければならないという決まりはありません。日々の食事で食品の種類が偏らないようにするための合言葉として使い、数日間の食事全体で多様な食材を取り入れましょう。
Q2:まごわやさしいはダイエットに効果がありますか?
A2:食物繊維を含む食品や豆・魚などを取り入れ、食事内容を整えるきっかけにはなります。ただし、実践するだけで体重が減るわけではありません。適切なエネルギー摂取量、主食・主菜・副菜のバランス、身体活動なども考慮する必要があります。
Q3:まごわやさしいの朝ごはんは何がおすすめですか?
A3:納豆ごはん、わかめと豆腐のみそ汁、小松菜のごま和えなどがおすすめです。時間がない場合は、納豆、冷凍野菜、乾燥わかめなどを活用しましょう。パンを主食にする場合も、野菜や豆製品を組み合わせれば実践できます。
Q4:ごまの代わりにナッツを食べてもよいですか?
A4:ナッツ類は不飽和脂肪酸やミネラルなどを摂取できる食品ですが、「ご」の基本はごまです。ナッツを補助的に取り入れることはできますが、厳密には同じ食品ではありません。アレルギーやエネルギー量にも注意してください。
Q5:まごわやさしいを意識していれば、サプリメントは必要ありませんか?
A5:サプリメントが必要かどうかは、食事内容や年齢、健康状態などによって異なります。7種類を食べていても、すべての栄養素を必要量摂取できるとは限りません。特定の栄養素の不足が疑われる場合は、医師や管理栄養士に相談しましょう。
まとめ:まごわやさしいは食材の偏りを防ぐための実践的な目安
まごわやさしいとは、豆・ごま・海藻・野菜・魚・きのこ・いも類の7つの食材を覚えるための合言葉です。食材の種類を増やすことで、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを幅広く取り入れやすくなります。
一方、7種類を食べることだけにこだわると、主食や乳製品、果物などが不足したり、塩分やエネルギー量への配慮が抜けたりする可能性があります。まごわやさしいを国の食事バランスの指標の代わりにするのではなく、普段の献立を見直すための補助的な目安として活用しましょう。
まずは、みそ汁にわかめやきのこを加える、納豆や豆腐を一品取り入れる、野菜の和え物にごまを振るといった小さな工夫から始めてみてください。毎日の食事に無理なく取り入れられる方法を見つけ、主食・主菜・副菜を基本に、さまざまな食品を組み合わせることが、長く続けられる食生活につながります。 (出典: まごわ やさしい と は(Yahoo!ニュース))